縁の月
ここ数日、「縁」という事を考えています。特にこの3月は、「縁」が私のキーワードになっています。
先日のカードゲームのイベントに出展した時の事。たくさんの出展者が集まる中、私たちに興味をもって声を掛けてくださった方がいました。カードゲーム制作は、素人の私たちです。カードゲームの世界は、あまり知りません。知らないからこそ、カードゲームが作れてしまったのかもしれないし、知らないからこそ図太く居られる部分もあるのかもしれません。
この日、新作ゲームの手製の試作品を持っていっていました。作品の名称が、世界的に有名なカードゲームの名称の音読みと全く同じだという事に気が付きました。直接指摘されたのではなく、「ちょっとドキドキします」と言ってくれた方がいたんです。そこで初めて、私たちは音が同じだと気が付きました。
そこから、私たちは大変な事をしてしまったと慌てます。「ドキドキする」と言って下さった方に感謝し、この状況をどう対処したらいいのか、アドバイスくださる方が出てきたり、先方との橋渡しを提案してくださる方がいたり、厳しくお叱り下さる方がいたり、よくあることではあるよと慰めてくれる方がいたり…。あの日に、色々な方から助言やアドバイスを頂けた事、私たちの甘さを知る事が出来た事、本当に様々な方に支えられ力を頂き、ここにいるんだと感謝できた日でした。
この問題については、然るべき手順を踏み、正しく建て直して進めていこうと思っています。
縁については、これだけではありません。
そのカードゲームのイベントで、私たちのカードゲームを買って下さった方が、ご自分の研修のために追加購入をしたいと思ったそうです。ところが、追加購入するにも、どこで買って良いかわからない。手がかりは、領収書に書かれた団体名と私の名前だけでした。そこから、私のFacebookに辿り着き、コンタクトを取り、メッセンジャーでやり取りをして、無事ご購入いただく事ができました。
カードゲームを購入したいという思いが、私を見つけ出し、縁をつなげる事になります。イベント会場では、カードゲームを買って下さった時に少しお話が出来ただけですが、追加購入のために待ち合わせをして、2時間程お互いのコミュニケーションに対する考えや研修、カードゲームを使う理由等、随分と深い話をする事ができました。意外な共通のつながりが、隠れていた事もわかりました。縁は、どこでどう繋がっていくのかわからないものだなと、そして面白いものだなと思います。
また、別な縁について。
名刺交換させて頂いた方に、後日会いに行き、お話を聴かせていただいて、2度3度と顔を合わせる事ができるようになったり。同じように、名刺交換させて頂いて、後日偶然別な場所で出会えたり。そういう方が、この3月は本当に多かった。縁が縁を呼んだり、縁をつなぎに行ったり、縁が助けてくれたり、縁から新しい展開が始まりそうだったり。
そんな3月だったので、書店で目についた本がこれ。
この本では、「縁に気づく感性」を育てると言っています。ぼう~としていると、縁に気づけない。気づく力があれば、どこにいても「縁」はたくさん生じていると言う。
~~~~~~「気を入れて、相手に接する」を意識していないと、漠然とコミュニケーションしてしまう結果になります。しかし、その意識を持って人と接すると、その日はたとえ挨拶1つで終わったとしても、自分の心にも、相手の心にも、「縁の種」がしっかり撒かれるのです。~~~~~~と書いてあります。
この3月に会いに行ってお話を聴かせて頂いた方は、全員「縁」を大切にされていて、「縁」に助けられ育てられてきたと話してくれました。私も、たくさんの方の「縁」に助けられ、育てられ、今があると思っています。この3月は、特に「縁」を意識した月でした。本当に感謝しかありません。
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